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乙女とオヤジとニーバーの祈り

乙女とオヤジとニーバーの祈り

へー!!そんじゃあしょうがねーな!!
(安野モヨコ『監督不行届』)

安野モヨコさんが自らの結婚生活を描いたマンガに出てくるセリフです。

ある日、占い大好きなモヨコさんは、アシスタントのお母さんが占い師とわかり、大喜びで依頼します。その「中国の占い」によると、ご主人の庵野監督@エヴァンゲリオンは、「乙女な人」と出ました。

モヨコさんはつぶやきます。「当たっている こわいくらいに当たっている」

「見て見て」仮面ライダーのベルトをつけていろんなポーズをしてみせる庵野監督。「おーすごいすごい」ビールを飲みながら見守るモヨコさん。

そこに、「見て見てーかわいい?かわいい?」と新しいお洋服を着てみせる女性と、「あーかわいーなー似合う似合う」と言う男性の絵がオーバーラップします。

なんであたしがオヤジ役なんだよ!!あたしも見守られたいよ、と一度はキレるのですが、「わざとじゃないもん……」という天然の乙女な発言にガックリと膝をつき、「夫婦対抗乙女合戦における完敗」を認めます。

追い打ちをかけるように、自分の星に「漢らしく猛々しい」という意味のすごく強い星があるとわかり、こうコメントするのでした。

「へー!!そんじゃあしょうがねーな!」

この一言に、私は非常に清々しいものを感じました。

「変えられないものは変えられないものとして受け入れる潔さ」と申しましょうか。
(ここでは占いが、それを後押ししていますよね)

ニーバーの祈りにも通じる知恵と愛をそこに見た、と言ったら言い過ぎでしょうか?。。。やや言い過ぎかもしれませんが(笑)、人の本質をありのままに受け入れるというのは、愛なくしてはできないことですね。

人にも自分にもそれが実践できれば、どれだけ人間関係が平和なものになることか。まずは一番身近な人との関係がカギになると思います。

私自身、私生活では「乙女心のわからないオッサン」のような行動をとってしまったり、東洋系の占いで、何十個かある星の中で5つぐらいしかない「ものすごく強い星」があると言われたこともあります。

でも、それはそれとして自ら受け入れた上で、変えられるものは変えていくつもりです。女らしさを伸ばす筆跡も使っちゃう。だから「しょうがないな」と笑って言って。ねっ。(←誰に言っているのか……?)

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