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履歴書の字が小さいと採用NG? NHK朝ドラ『べっぴんさん』のココが残念だった

べっぴんさん

NHK朝ドラ『べっぴんさん』を見て、思うところあり。

先々週ぐらいに筆跡にまつわる話がチラッと出てきたのですが、その内容に関してちょっと書いてみたくなりました。

目次

履歴書の文字が小さいのは本当にNGなのか

話の流れは、こんなふうでした。

主人公が経営する会社が新卒採用の時期を迎え、選考が行われます。

その結果3名の採用が決まったのですが、結果が出た後、ある学生が「納得がいかない。不採用の理由を教えてほしい」と、会社にやってきます。

その時、主人公のすみれが、理由のひとつとして「履歴書の字が小さいこと」を真っ先に挙げるのです。そして、大きな字を書く人のほうがやっぱり伸び伸びしている云々と。

改行なしでびっしりと書かれた長文の自己PRについても、読みにくさを指摘して、「もっと簡潔に、人を思いやって書くといい」とアドバイスします。

後者はいいと思います。確かにそういう文章は読み手を疲れさせますよね。

でも、字が小さいことに言及した部分は、もう少し違う表現があったのではと思いました。「字が小さいのはよくないこと」という印象を与えてしまうからです。

確かに、字の小さい人は、職種によっては向かないものもあります。

遠慮がちで目立つことを嫌う性格ですから、本人の中には、人前に出たり、場を仕切ったりすることへの苦手意識があります。そういう仕事をまかせたい場合は、あまり適任とはいえないでしょう。

一方で、字が小さい人には小さい人の良さがあります。パワーが内に秘められて凝縮されているので、本当は芯が強いのです。そして、誠実に、安定的に自分の役割を果たしてくれます。

求めている人材によって「そういう人がいい!」となることも、いくらでもあるわけです。

採用と筆跡云々を言うなら、本当はそこまで言及しないと誤解の元になります。

そもそも、画面に映った問題の履歴書を見ると、そこまで小さくないように感じました。たくさんの筆跡を見てきた経験からすると、平均か、平均よりは少し小さめ……かな?ぐらいの印象でした。

もっと、誰が見ても「わ、小さい!」と感じるような、極端に小さな文字の履歴書をつくったほうがよかったです。

テレビドラマのワンシーンとはいえ、特定の筆跡が採用に不利であるような印象を与えた点、出てきた筆跡例が適当と言えない点は、残念なことでした。

筆跡がわかると心強い味方がひとつ増える

書いていて、我ながら、刑事ドラマの間違いを解説する警察関係者みたいです。

一種の職業病ですね。

でも、『べっぴんさん』にはヒロインはじめ良い感じの役者さんがたくさん出ているので、話の展開にツッコミを入れつつも、毎日楽しく見ています。

さて、ついでに言えば、履歴書の筆跡を見る時には、ほかにも見るべき重要な部分があります。

字の大きさは一つの要素にすぎません。

それをふまえた上で筆跡を分析できればベストです。

そして、面接その他で得られた本人情報と照らし合わせてみる。

すると新たな発見があったり、「やはり!」と確信が深まったり、ということがあるわけです。

採用では「ともに働く仲間としてこれを満たしていてほしい」というポイントがありますよね。

そこをはずしたくないと思う人には、手書きの履歴書は心強い味方になってくれます。

「一般的な書式の履歴書でないとダメ?」

いえいえ、そんなことはありません。

形式はどうあれ、ある程度の分量の手書きの文字があればOKです。

筆跡にはたくさんの有益な情報がかくれています。

そういう意味で、人に興味があり、人にかかわる機会が多い人ほど、「筆跡心理学って役に立つ!」と実感できると思います。

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