3月11日に思うこと

3月11日に思うこと

今日は3月11日。

夕暮れ時、青空の中に、白い雲と濃い灰色の雲がまだら模様を作っていました。

その空を見て、(希望と不安、生きる喜びと喪失の悲しみが交錯する人の心のようだ)と思いました。

 

あの東日本大震災以来、いつも心のどこかにぽつんと灰色の雲が浮かび、大きくなるかと思えば見えないくらい小さくなったりもする。でも、決して消えてはいない。。。そんな気持ちで過ごしている方は少なくないでしょう。私もそのひとりです。

それでも、今ここに生きていられるというのは、なんて幸せなのだろうと思います。

平和な時には、人はとても欲張りです。なにか特別な幸運に恵まれたり、思い通りに順調な人生を送れることが幸せなのだと思い、そうなろうとします。

でも、そんな条件は何一つ満たしていなくても、本当は、日々のささいなことに、無数の幸せな瞬間が見つかりますよね。

それは本当に自分次第です。

私も、去年の今日までは、わかっているつもりでもどこか頭でとらえていたのかもしれません。それが変わり、日常の中で幸せを感じることが本当に増えたのは、心の中にひっそり浮かぶ灰色の雲のおかげもあるのではないか。そう思います。

ここでまた、1冊の本をご紹介しておきます。

悲しみは、きっと乗り越えられる』。

著者の高木慶子先生は、パワフルで快活な、小さな幸せを見つける達人。カトリックのシスターとして、教育者として、グリーフケア(悲嘆にくれる人々のケア)の第一人者として、日々精力的に駆けまわっていらっしゃいます。

本を作る時には、先生が被災地で直接見聞きした、想像を絶するようなお話も伺いましたが、この本の話題は、基本的に「日常」に軸足を置いてあります。

「すぐそばにある幸せと小さな希望が、悲しみを乗り越える力にもなる」というのがこの本のテーマです。幸せを感じられない時、自信を失った時、人間関係に行き詰まった時。。。きっと貴重なヒントを与えてくれるはずです。

亡くなられた方々の魂が安らかでありますように。

被災された方々や関係者の方々の心が少しずつでも癒され、明日への希望とともに前に進める日が早くやってきますように。

そして、すべての人たちが、日常の中にある幸せを存分に味わい、いるべき場所でやるべきことをやり、イキイキと生きられますように。

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