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婚活よりもコングロマリット

コングロマリット

コングロマリット今月は、編集協力させていただいた本が2冊出ました。

そのうちの1冊がこちらです。

『25歳からのひとりコングロマリットという働き方』(おちまさと・本田直之著  / 大和書房)

コングロマリットとは、お酒やファッションブランドなどで多角的な事業を展開するLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)のような複合企業体のことですが、要するに、それと同じ働き方を個人でやってしまうということです。

<相乗効果を生む複数の仕事を持ち、自分の強みにして仕事の可能性を広げる>

この新しい働き方で、時代を乗り切る力がつき、自分にとって楽しいワークスタイル、ライフスタイルを実現できます。そのための方法を教えましょうというのが、この本のコンセプトです。

これをずっと実践してきたおちまさと氏・本田直之氏による共著なので、内容はとても具体的で役に立ちます。

この本は、おもに若い世代のビジネスマンに向けて書かれていますが、私としては「結婚したい男女」にもおすすめしたいです。

なぜなら、ひとりコングロマリットの考え方は、多くの人ががんばっている「条件ありき」の婚活にも、疑問をなげかけていると思うからです。

婚活難民が生まれる原因とは

結婚に向けて一応動いていてもなかなか結婚につながらない人が、最近は婚活難民と呼ばれたりしていますね。

相手にもっとも求めたい条件は、「男性は年齢、女性は年収」らしいですが、どちらかというと女性のほうがけわしい山を登っている感じです。

このご時世、女性が挙げる年収の条件を満たす男性がどんなに少ないか、いまさら私が書くまでもないですよね。それに、「条件はつけるけれど条件だけでは結婚できない」という人が大多数ですから、ほかにもいろいろな要素が加わって、対象者はますます少なくなっていきます。

そういう中で、やっといいと思える人がみつかっても、今度は「相手の気持ち」というハードルがあります。

「ふつうの婚活」で結婚にこぎつけるのは大変だなぁとしみじみ思います。

そもそも、婚活の出発点が年収という条件ありきになるのはなぜかというと、ひとつには「安定したい」という心理があるからですね。もっと正確に言うと、「相手に安定した環境を与えてほしい」という依存心です。

「女性には出産があるのだから、家庭に入っても大丈夫なように」と考える人も多いようです。それもよくわかります。でも、今そこそこの収入がある人と結婚したとしても、それが将来にわたってずっと続くという保証はありません。

いつ大規模なリストラがあるかわからないし、勤務先じたい、いつまであるかわかりません。

バブルの時期に隆盛を誇った銀行や証券会社はどうなりましたか?人気企業ベスト10の常連だった航空会社や、「ここに入れば一生安泰」と言われた電力会社は今どうなっていますか?

政治も経済も、あらゆることが先行き不透明で、安定などどこにもない。どんな大企業も、どんなに今うまくいっている人も、この先どうなるかわからない。それが今の日本の実態です。

それが会社であっても夫であっても、自分以外の存在に全面的によりかかろうとすることは、実はものすごくリスキーなこと。

視野が広がればチャンスも広がる

だから、ひとりコングロマリットの考え方が必要なのです。

安心感を得る手段として婚活を考えていたという人は、まず自分自身にサバイバル能力をつけるのが一番です。「自分にはこれがある」といえる仕事と収入の柱を持ち、それを戦略的に1本、2本と増やしていくことです。

それが結果的に、「環境が変わっても簡単にはつぶれない」という安心感を与えてくれます。

夫のお給料が減ったりした時に、ただオロオロしたり、愚痴や文句ばかりの女性より、「私がいるから大丈夫」と言えるぐらいの女性のほうが、格好いいと思いませんか?

それに、自分に力がつけば、出会いの質も変わります。結婚相手を選ぶ目もおのずと変わっていきます。

条件に左右されず、その人が、本当に自分が求めるものを備えた人か?という目で見られるようになります。以前なら対象外にしていた人にも目が向くようになり、その中に自分にぴったりの人がいた。。。となる可能性も大いにあります。

男性も同じです。今あまりお給料をとれていない男性も、「今の年収では結婚できないかも」とあきらめる前に、できることはいくらでもあります。

また、女性が求める条件をクリアしているのに、相手がいない、うまくいかない。。。という男性、その原因は、あなたが自分で自分を狭いワクにはめ込んでいるために、自分を客観視できていなかったり、女性に対する固定観念が強すぎるせいかもしれません。

どちらのタイプも、スキルアップしながら世界が広がるような働き方をすることで、きっと良い方向へ行けるはずです。

難しく思えるかもしれませんが、そんなことはありません。自分次第でどんな人にもできるし、すでにやっている「ふつうの人たち」がたくさんいます。今からそこに向けて進んでいくための具体的なヒントが、この本にはたくさん書いてあります。興味があればぜひ手にとってみてください。

どのみち、この世に完璧な人なんていませんよね。

自分も不完全、相手も不完全。だからこれから一緒に成長していこう。互いを受け入れ助け合おう。

そう思えるような関係が、一番ではないでしょうか。

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