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筆跡にも表れたアーティストの集中力と強さ、そして情念。

蔡國強展

暑くて出かけたくないからと、見逃してはもったいない!

そんな気にさせる、面白い美術展があちこちで開かれています。

1週間ほど前、横浜美術館で蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい こっきょう)展:帰去来を観てきました。(リンク先のサイトは音声が出ます。)

「やはりアートは実物を見なければ」と痛感!

火薬を使った作品群(とくに「春夏秋冬」という季節の風物を描いた作品に驚嘆)や、狼の群れがド迫力の「壁撞き」。

そして、現在から時を遡るかたちで紹介される、蔡國強氏のプロフィールの紹介映像も見ごたえがありました。必見です!

話は変わり、写真はご本人のものと思われる「帰去来」の筆跡ですが、これがまた味わい深いです。

この文字の心理・行動傾向をみる場合、ポイントは3つあります。

☆「帰」にみられる勢いと集中力。
☆「来」の右払いが示す半端ではない情熱、情念の強さ。
☆2文字目の「去」でいったん凝縮されたパワーが最後の「来」で一気に放出される様子からわかる、平凡を嫌い、困難を乗り越えて突き進むエネルギー。

私が見たところ、蔡國強氏の筆跡は、展覧会を観た印象とほぼ一致しています。

「かつて暮らした日本に、思い入れを持ってくれているのだろうな」とも感じたのですが、文字にはっきり表れた「情の深さ」を見ることで、それは確信に変わりました。

アーティストや作家の筆跡は、その作品や行動と照らし合わせると、必ずいろいろな発見があります。

きっとあなたも誰かの筆跡を見て、その人らしいとからしくないとか、感じたことがありますよね。

どんな特徴がそう感じさせるのか、根拠がわかるのが筆跡心理学の楽しいところです。面白い筆跡を見つけた時は、ぜひ教えてくださいね。

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